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生命のサイクルの輪の臓器移植


ドミノ移植


**00年**

12月12日
熊大と京大が連携し、国内6例目のドミノ肝移植手術を実施

** 熊本大付属病院(熊本市、生塩之敬(うしおゆきたか)院長)は、京都大病院と連携して「生体ドミノ肝移植」の手術を実施しました。
まず男性患者の娘(19歳)の肝臓の約半分を摘出し、父親である男性患者に移植する手術を行いこの生体肝移植を受けたアミロイド・ポリ・ニューロパシー(FAP)の男性患者から摘出した肝臓を同日午後4時ごろ、京大臓器搬送チームが熊大病院を出発、空路、京大病院に搬送し、40代の原発性硬化性胆管炎の男性への二次移植手術行われました。二次移植手術の終了は13日早朝になる見通し。
ドミノ肝移植は京大、九州大などに次いで6例目で熊大では初めてとなります。一連の手術の終了は13日午前になる見通し。2病院間が連携した手術は、2月に慶応大学病院(東京都新宿区)と京大病院で実施されたのに次いで2例目。
熊大病院での手術は、娘が午後4時半ごろに終了し、父親の手術も同10時ごろに終わる予定。病院側は「2人とも手術は順調」と話しています。
ドミノ肝移植のこれまでの例では、日本臓器移植ネットワークに依頼したケース(京大)や、同ネットの対象になっていない重い肝臓がん患者を選んだケース(九大)などと方法が決まっていません。今回は同ネットへの照会はせずに、熊大と京大の患者の中から選んだとのことです。
担当医の猪股裕紀洋・熊大病院小児外科教授は「父親は切迫した状態にあり、ネットワークとの折衝で手術が延びることを懸念した。父親の手術を通常通り行い、肝臓を有効に生かすためには(ドミノ移植の)経験のある京大との連携が最善と考えた。ネットへの依頼では、ドミノ移植の経験のある施設になるかどうか分からず、今の段階では最善とは言えない」と話しています。 

11月24日
熊本大倫理委は、生体ドミノ肝移植を承認

** 熊本大医学部倫理委員会(委員長、川村祥介医学部長)は、同大付属病院の猪股裕紀洋・小児外科教授が申請していたFAP(アミロイド・ポリ・ニューロパシー)患者から摘出した肝臓を第三の患者に移植する「生体ドミノ肝移植」の実施を承認しました。
手術は年内に実施する予定で、京都大や九州大などに次いで国内6例目となります。
熊大委同医学部によると、男性患者の娘(19歳7カ月)の肝臓の一部をFAPの父親の患者(49歳)に移植。男性患者から摘出した肝臓を、別の重い肝臓病患者に移植。 男性患者から摘出した肝臓を移植する患者選定は、川村委員長は第三の患者の選定について「それぞれの患者の状態を考え、適合するかどうかをみて、一番安全な選択肢を選べるのは担当者。どういう選び方をしたのかを倫理委に報告させ、チェックするので公平性に問題は少ないと判断した」と話しています。
同大学内、他施設、日本臓器移植ネットワークから最も適合する患者を担当医らが選び、事前に選定過程を倫理委に文書で報告し承認を受ける方法に決めました。
倫理委では、肝臓の提供者が未成年という点について「原則は成人だが、精神的、肉体的にも成人と変わらず、親子間で血液型なども適合しており、本人の提供の希望が強い」として承認したということです。

10月25日
生体ドミノ肝移植の男性が死亡

** 京都大病院で今年2月、国内3例目の生体ドミノ肝移植手術を受けた福井県の30代の男性が午後1時5分、今月中旬から敗血症になっていましたが、急性呼吸不全のため同病院で死亡しました。
移植で男性の肝機能は回復しましたが、免疫抑制剤の影響で、以前から続けていたじん不全のための透析の際に、感染症を頻発。

9月6日
信州大付属病院のドミノ補助肝、手術はすべて終了

** 信州大学付属病院(長野県松本市)で5日午前から行われていた国内5例目のドミノ補助肝移植手術開始から16時間半後の6日午前2時40分、すべての手術が無事終了。生体肝移植を受けた男性患者の肝臓の一部を残し、移植した肝臓が再生する1〜2カ月後に残りを摘出する「補助肝移植」を組み合わせた「ドミノ補助肝移植」で、国内で初めてです。
女性のドナー(臓器提供者)の肝臓の一部を代謝性疾患の男性(長野県在住)に移植する手術は同日午前2時15分に、この男性から摘出した肝臓を肝硬変と肝腫瘍(しゅよう)の女性(九州在住)に移植する手術は同2時40分に、それぞれ終了しました。  

9月5日
信州大付属病院、国内5例目のドミノ肝移植

** 信州大学病院(長野県松本市)は、女性のドナー(臓器提供者)から肝臓の一部を摘出して、代謝性疾患の男性患者に移植し、同患者から摘出する肝臓の一部を、肝硬変と肝腫瘍の女性患者に移植する生体ドミノ肝移植手術を始め手術は6日に終了する見通しです。
今回の移植ではドナーから提供される肝臓が小さいため、代謝性疾患の患者からは肝臓の一部しか取り除かず、移植された肝臓が十分再生する1、2カ月後に残りを取り除く自己肝温存肝移植の手法を取り入れる。この手法とドミノ移植と組み合わせた手術は国内で初めてという。 

2月22日
生体ドミノ肝移植、手術はすべて終了

**慶応大病院(東京都新宿区)で21日朝から始まった国内3例目の生体ドミノ肝移植は順調に進み、京都大病院(京都市左京区)の2人の患者への生体肝移植は22日午前6時45分までに終了しました。
慶大病院での手術は21日午前9時半過ぎに始まり、FAPの20代男性患者に、60代の父親から肝臓の一部を移植。FAP患者から摘出した肝臓は、京大病院のスタッフが新幹線と救急車を乗り継ぎ、京大病院に運び午後8時半から肝臓を二つに分割し、午後11時過ぎから2人の男性患者のうち1人への移植が始まり最初の患者への移植は22日午前5時10分に、2番目の患者への移植手術も同午前6時45分までに終了しました。

2月21日
国内3例目の生体ドミノ肝移植始まる

** 生体肝移植を受ける肝臓病患者から摘出した肝臓を別の患者に移植する移植手術が昨年7月の京大、九州大に次いで国内3例目の生体ドミノ肝移植手術が午前に慶応大病院(東京都新宿区)で始まりました。
摘出した肝臓は、分割して京都大病院の患者2人に移植されすべての手術が終わるのは22日未明の見通しです。
手術はまず慶大病院で、、アミロイド・ポリ・ニューロパシー(FAP)の20代男性患者に、60代の父親から摘出した肝臓の一部を移植します。FAP患者から摘出した肝臓は新幹線を使って京大病院へ搬送、この肝臓を分割し、左側を高シュウ酸血症の30代男性患者(福井県在住)に、右側を原発性硬化性胆管炎の別の30代男性患者(滋賀県在住)に移植する予定です。
複数の病院が連携して生体ドミノ肝移植を行うのは初めて。手術中は両病院を結ぶ専用のデジタル回線で画像や音声を中継し、情報を交換するということです。
慶大病院によると、FAP患者が自分の肝臓がほかの患者に役立てられることを希望したため、以前から連携のあった京大病院にドミノ移植を提案し、京大が日本臓器移植ネットワークに登録していた脳死移植希望患者に打診して2人を選んだということです。

2月21
国内3例目の生体ドミノ肝移植

** ドミノ肝移植は脳死肝移植が定着するまでの臓器不足を補う新たな治療法として苦肉の策として始まりましたが、これで3人の患者が肝臓を第三者に提供することになり、内2例でFAP患者の肝臓が3人に移植されており、昨年4例行われた脳死移植で肝臓移植を受けた患者数(2人)を上回りました。

2月17日
ドミノ移植を複数病院(慶大病院と京大病院)が21日に国内3例目予定

** 慶応大病院(東京都新宿区)は、生体肝移植を受ける患者から摘出した肝臓を京都大付属病院の別の患者に移植する生体ドミノ肝移植を21日に実施すると発表しました。複数病院の連携で実施するのは初めてで、昨年の京都大、九州大に次いで国内3例目となります。
慶大病院の北島政樹院長(外科学教授)らによると、慶大病院でアミロイド・ポリ・ニューロパシー(FAP)の20代男性患者に、60代の父の肝臓の一部を移植する。今回のFAP患者は自分の肝臓がドミノ移植に使われ、成功することを強く望んでいる。移植希望患者が多く、生体肝移植の実施例が豊富でドミノ移植の経験もある京都大と連携することを決めたと述べました。FAP患者から摘出した肝臓は京大病院へ搬送し、同病院がシュウ酸血症と原発性硬化性胆管炎の患者のいずれか、分割して2人に移植する予定です。
京大病院の2人はいずれも脳死肝移植を希望して日本臓器移植ネットワークに登録しているが、同ネットが脳死移植の基準に沿って選定したのではなく、京大側で選定したといいます。病気の肝臓を移植することの是非や、ドミノ移植を受ける患者をどのように選ぶのかについては議論が出ています。


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