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ドナーカードに署名 立花 隆
「脳死」や「脳死臨調批判」などの著書がある作家の立花隆さん(58歳)が、自らが脳死と判定された場合でも心停止の場合でも、すべての臓器を提供する意思を明らかにした。「意思表示(ドナー)カード」に先週署名した。 これまで立花さんは脳死判定基準に疑義を示すなど、脳死移植に慎重な立場とされてきた。立花さんは「提起してきた問題点について考えを変えたわけではないが、自らについては、最も現代的な意味での生命のサイクルの輪に入ることにした」と話している。 「もともとゾウのように死にたいと思つていた」といい、死期が近いことを悟ったらどこかへ行って死を待つのが最良で、無益な延命治療を受けるのは最悪だと考えていた。脳死判定に多少の厳密さが欠けることぐらい、自分の死については問題でないという。 「生命世界の一員として、死ぬときは食物連鎖の輪の中に入つて、ほかのメンバーの栄養になるのが一番正しい生命体のあり方だ」というのが、立花さんの持論だ。しかし、現代社会ではそれもままならないため、最も現代的な生命連鎖の輪の中に入る道として、移植のドナーになることを決めたという。
1999/4/28
朝日新聞
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